不動産売却査定のおすすめ活用術

お客様

査定を5社からとったのだけど、金額を一番高くだしてくれた不動産会社に販売を依頼すれば間違いないの?

原 伸二郎

ちょっと待って下さい!
不動産会社を査定額だけで選ぶと損することがあります。
査定のおすすめ活用術をお教えします!

目次

査定の金額には2種類ある

まず意識してもらいたいのは、査定金額には次の2種類があるということです。

  • ①不動産会社が直接買取る場合の買取金額
  • ②不動産会社が仲介する場合の目安の金額

上記②の「不動産会社が仲介する場合」とは、不動産会社が売主さんに代わって販売活動を行い、買主さんを探す販売方法です。

では、それぞれの査定金額の特徴を詳しく見ていきましょう。

①不動産会社が直接買取る場合の買取金額

この場合の査定金額はズバリ不動産会社が買取る金額です。当たり前ですが、売主さんにとってこの金額は高ければ高いほうが良いです。

不動産会社が直接買取る場合は金額も重要ですが、引き渡しの条件も重要です。不動産取引では売主さん・買主さんに様々なリスクが伴います。売主さんであれば契約不適合責任がすぐ思い浮かびますね。不動産会社が買取ってくれる場合は、金額だけでなく、こういった責任を少しでも減らすような交渉ができる場合もありますので、担当者に詳しく聞いてみて下さい。

査定金額は低くなることが多いですが、早く売りたいときや、あまりご近所さんに知られたくないときなどには良い方法です。

②不動産会社が仲介するときの目安の金額

この場合の査定金額はあくまで一般に販売する場合の販売価格の目安です。そのため、この金額がいくら高くても、その金額で買取ってくれるわけではないので、売主さんにとってメリットになるとは限りません。むしろ査定額が何の根拠もない金額の場合は、売主さんがご自身の不動産の客観的価値を把握できず、査定の目的を達成できないという不利益を被ります。不動産会社の営業マンが売主さんを喜ばせるために高値を出している可能性もあります。

不動産売却査定のおすすめ活用方法

では、複数社の査定はどのように利用するのが良いのでしょうか。

不動産会社が買取る金額として査定した金額が一番高い場合

不動産会社が買取る金額として査定した金額が一番高い場合、高く出してくれた不動産会社と優先的に条件等の交渉を進めることをオススメします。不動産会社は予算や決算の関係で、赤字覚悟の高値で買取ることもあります。運良くその様なタイミングで高値で買取ってくれるのなら、一番良い条件で販売できる可能性が高いです。

不動産会社が仲介するときの査定金額が高い場合

買取以外の場合は、査定金額の根拠をしっかり確認しましょう。そうすると、実際どれくらいで売れそうか、イメージがついてくると思います。「この金額なら売れそうだな」というのがわかれば、それより少し高い金額から販売活動を開始するのが良いです。

重要なのは、「販売金額は売主さんが決める」ということです。

そのため、査定金額の大小で販売活動を依頼する会社を選ぶ必要はありません。一番信頼できそうな不動産会社を選べばOKです。

その上で、販売したい金額があれば「〇〇万円で販売して下さい」と依頼すれば大丈夫です。

不動産会社の買取でも仲介を依頼できる

不動産会社が直接買取る場合でも、他の不動産会社が仲介する場合もあります。その場合は、仲介してくれる不動産会社の担当者と打ち合わせをして、担当者に交渉して欲しいことを伝えます。そうすれば、その後の買主との交渉はその担当者がしてくれます。不慣れな交渉で損失を被らないためにこの様な方法を選択する方もいます。

おわりに

高い査定金額がいつでも必ずベストではないです。

買取金額であれば「金額の高さ」と「契約条件」、それ以外であれば「金額の根拠」と「信頼できる不動産会社」が重要です!

少しまとめすぎましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

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