譲渡所得でいう資産の取得の日と譲渡の日

税理士 原 太輔

今回は譲渡所得を計算する上で重要な「取得日」「譲渡日」について解説いたします!

目次

「取得日」と「譲渡日」って?なんで重要なの?

「取得日」は資産の保有期間の最初の日、「譲渡日」は最後の日です。

譲渡所得税は、譲渡日の属する年の税金として納める必要があり、譲渡日がいつになるのかによって、その年の税金の額が変わることになります。

また、不動産をどれくらいの期間保有していたかによって、同じ金額で売れても適用される税率や優遇措置などが異なるため、税金の金額が大きく変わってきます。

これらの日にちが曖昧だと損失を被ることがあるので、注意が必要です!

取得日はいつになるの?

それでは取得日がいつになるのか見ていきましょう。

①完成済みの不動産を契約して引き渡しを受ける場合

引き渡しを受けた日と売買契約効力発生日のいずれか有利な方を資産ごとに選択することができます。

②これから建築する建物・マンションを契約して引き渡しを受ける場合

引き渡しを受けた日が取得日になります。

③相続・遺贈・贈与により不動産を取得する場合

被相続人・贈与者の取得日を引き継ぎます。例えば、お父さんから相続した土地の取得日は、お父さんがその土地を取得した日(お父さんが取得したときの①の日)が取得日になります。

譲渡日はいつになるの?

引き渡しを受けた日と売買契約効力発生日のいずれか有利な方を資産ごとに選択することができます。

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